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Q
「樹状細胞」とは何ですか?
A
樹状細胞は、免疫細胞のひとつで、木の枝のような形をしていることからこの名前がついています。体内で異物(がん細胞など)を見つけると、その情報をリンパ球に伝え、攻撃の指令を出す「免疫の司令塔」ともいえる存在です。この樹状細胞の働きを利用してがんと闘う力を引き出すのが、樹状細胞ワクチン療法です。
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Q
「抗原」「抗体」「がん抗原」とは何ですか?
A
「抗原」は体にとって異物とみなされるもの、「抗体」はその抗原に反応して攻撃するたんぱく質です。がん細胞に特有の抗原は「がん抗原」と呼ばれ、免疫がこれを標的にがん細胞を攻撃します。 -
Q
樹状細胞ワクチン療法とは、どのような治療ですか?
A
がん抗原(がんの目印)をあらかじめ覚えさせた樹状細胞を体内に戻し、免疫の力でがん細胞を狙い撃ちする治療法です。
がん細胞だけを効率よく攻撃する、がん免疫療法のひとつです。 -
Q
どんながんに効果がありますか?
A
進行がん、早期がん、再発予防など、さまざまな治療段階に応じて対応可能です。
特にWT1というがん抗原は多くのがんに共通して存在し、幅広いがん種の患者様が治療対象となります。- 小児がん、血液がんは対象外となります。
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Q
効果について教えてください。
A
がん免疫療法はまだ標準治療と同等の効果が科学的に確立された治療ではありません。
ただし、多くの臨床研究で前向きな結果が報告されており、今後の可能性が期待されています。
当施設では、治療内容と効果の限界を丁寧に説明し、ご納得の上で治療を開始しています。 -
Q
がんの予防や再発予防にも効果がありますか?
A
健康な方への予防治療は行っていませんが、手術後の再発・転移予防を目的とした治療には対応しています。 微小ながん細胞に対する免疫の働きを高めることで、再発リスクの軽減が期待されます。
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Q
治療はどのくらいの期間続ける必要がありますか?
A
基本は7回のワクチン投与(約2~3週間ごと)を1クールとしています。
他の治療スケジュールや生活状況に合わせて柔軟に調整できます。 -
Q
副作用はありますか?
A
ご自身の細胞を用いて治療を行うため、副作用は軽微です。主な副作用は38度前後の発熱とワクチン投与局部の発赤ですが、これはお身体の免疫機能がワクチンに反応している好転反応と考えられています。
その他、重篤な副作用は報告されていません。 -
Q
免疫療法だけでがん治療は可能ですか?
A
免疫療法は標準治療の代わりになるものではありません。まずは標準治療をきちんと受けることが、治療の土台として重要です。
手術や抗がん剤、放射線治療などと組み合わせることで、より効果を高めることが期待されます。 -
Q
東京ミッドタウン先端医療研究所ならではの特長は何ですか?
A
当施設では、がんに対する免疫反応を強化するように加工した人工がん抗原(目印)「WT1ペプチド(大阪大学医学部・杉山治夫教授による開発・特許取得)」を使用しています。患者様の血液から取り出した免疫細胞を培養、がんに反応するように強化して体内に戻すことで、免疫システムを活性化させます。
さらに、リキッドバイオプシー(液体生検)による遺伝子検査を組み合わせ、適切な治療を選択する「個別化医療」の考えを用い、遺伝子検査をがん治療に応用。患者様一人ひとりに最適なオーダーメイド治療をご提案しています。