お知らせ【セミナー動画公開】11/30「第3回 日本臨床プレシジョンメディシン研究会セミナー」に当施設所長 島袋医師が登壇しました
公開日:2025年03月13日
2024年11月30日(土)、メドピア株式会社にて「第3回 日本臨床プレシジョンメディシン研究会セミナー」が開催され、当施設所長の島袋 誠守 医師がパネリストとして登壇しました。
本セミナーでは、がんゲノム医療とプレシジョンメディシンの現状と課題について議論され、座長は田口 淳一 医師(東京ミッドタウンクリニック 総院長)が務めました。
「第3回JCPMセミナー」全編は、以下メドピア株式会社のYouTube動画よりご視聴いただけます。
特別講演
- 適切ながん治療を受けるための生命保険の活かし方
吉田 泰久 氏(プルデンシャル生命保険株式会社 エグゼクティブライフプランナー) - 米国との比較から見る日本のがんゲノム医療の現状
池田 貞勝 医師 東京科学大学病院(旧:東京医科歯科大学病院) がんゲノム診療科 教授、診療部長
パネルディスカッション
プレシジョンメディシンを適切なタイミングで患者さんに届けるためには~社会変革の必要性
- 明星 智洋 医師(江戸川病院特任副院長/一般社団法人日本臨床プレシジョンメディシン研究会 代表理事)
- 島袋 誠守 医師 東京ミッドタウン先端医療研究所 所長
- 吉田 泰久 氏(プルデンシャル生命保険株式会社 エグゼクティブライフプランナー)
- 池田 貞勝 医師 東京科学大学病院(旧:東京医科歯科大学病院) がんゲノム診療科 教授、診療部長

島袋所長がはじめに、先端医療研究所で2017年から導入している血液から遺伝子解析が行える検査「リキッドバイオプシー」の実績を基に、がん治療における遺伝子解析の重要性を紹介。
2017年から2021年の99例のがん患者を対象に実施した遺伝子解析結果に基づき、田口医師が提唱する、固形がんに対するゲノム解析を用いた治療効果判定方法 genomic RECIST(ゲノミックレシスト)の研究において、がん遺伝子の変化が病状悪化の予測指標となる可能性を示しました。
2017年から2021年の99例のがん患者を対象に実施した遺伝子解析結果に基づき、田口医師が提唱する、固形がんに対するゲノム解析を用いた治療効果判定方法 genomic RECIST(ゲノミックレシスト)の研究において、がん遺伝子の変化が病状悪化の予測指標となる可能性を示しました。
症例報告では、複数回にわたる遺伝子検査により耐性遺伝子を特定し、その時々に検出された遺伝子変異に応じて分子標的薬や放射線治療を組み合わせた治療を実施。これにより、患者の生活の質(QOL)を長期間にわたり維持できた事例を紹介しました。
一方で、初回の遺伝子検査において、進行がんであっても遺伝子変異が検出されないケースがある点を課題として挙げています。
パネルディスカッションでは、プレシジョンメディシンの普及と課題について議論しました。島袋所長はリキッドバイオプシーの有用性について触れ、複数回の検査を実施することで得られる情報の重要性を、改めて強調しました。
なお、パネルディスカッションの様子は、メドピア株式会社による下記のnote記事でもご覧いただけます。
一方で、初回の遺伝子検査において、進行がんであっても遺伝子変異が検出されないケースがある点を課題として挙げています。
パネルディスカッションでは、プレシジョンメディシンの普及と課題について議論しました。島袋所長はリキッドバイオプシーの有用性について触れ、複数回の検査を実施することで得られる情報の重要性を、改めて強調しました。
なお、パネルディスカッションの様子は、メドピア株式会社による下記のnote記事でもご覧いただけます。
- MedPeer Style
日本における「プレシジョンメディシン」の課題と展望【第3回JCPMセミナー】

今回のセミナーを通じて、プレシジョンメディシンの可能性と課題が共有されました。
当施設としても、研究や治療技術の発展に寄与し、プレシジョンメディシンをさらに進化させてまいります。
当施設としても、研究や治療技術の発展に寄与し、プレシジョンメディシンをさらに進化させてまいります。
プレシジョンメディシンとは?
がんゲノム医療・プレシジョンメディシンとは、遺伝子レベルでがんを解析し、そのがんにマッチした治療を行うという先端的ながん治療の考え方です。
がん検査や手術時に取り出したがんの組織を用いて、一人ずつ異なるがんの原因遺伝子を見つけ、原因遺伝子を元にそれぞれの患者さんのがんにとって最適な治療薬を調べます。
がん検査や手術時に取り出したがんの組織を用いて、一人ずつ異なるがんの原因遺伝子を見つけ、原因遺伝子を元にそれぞれの患者さんのがんにとって最適な治療薬を調べます。