お知らせ≪切除不能膵臓癌で 奏効率70.0%、病勢制御率100%≫ 当施設は、東京慈恵会医科大学による世界初の切除不能膵癌に対する免疫化学療法の考案・実施の臨床研究において、Wilms 腫瘍(WT1)樹状細胞ワクチンの作製に協力しました
公開日:2024年11月21日
当施設は、東京慈恵会医科大学との「Wilms腫瘍(WT1)に対する新規多機能型ペプチドをパルスした樹状細胞ワクチン(WT1 樹状細胞ワクチン)を併用した標準化学療法(ゲムシタビン・ナブ パクリタキセル)」についての共同臨床研究に参加しています。本研究は、東京慈恵会医科大学の消化器・肝臓内科教授(当時)小井戸薫雄医師らが考案・実施の、切除不能膵癌(ステージ3またはステージ4)に対する世界初の免疫化学療法です。先端医療研究所は、本療法に用いる「WT1樹状細胞ワクチン」の作製において共同臨床研究に協力しています。2024年10月29日、この研究成果が東京慈恵会医科大学より発表されました。
研究成果
本研究では、外科手術が不可能と判断された10名の進行膵癌患者を対象に当免疫化学療法を実施し、うち7名が手術可能となり、そのうち4名は長期間におよび腫瘍サイズが安定し生存中です。治療奏効率70.0%、病勢制御率100%と、切除不能膵臓癌の治療結果として、極めて高い成果を得ることができました。
本研究の成果は、2024年10月8日に Journal for ImmunoTherapy of Cancer 誌オンライン版にも掲載されています。
当論文は英文となります
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株式会社アドバンスト・メディカル・ケア NEWS RELEASEより