樹状細胞ワクチン療法効果と副作用

樹状細胞ワクチン療法に期待される働き

再発予防を目的とした治療

体内に残った微小ながん細胞を狙い、経過観察中の再発予防を目的とした治療が期待されます。

標準治療との併用による相乗効果

免疫を活性化することで、標準治療との併用による相乗効果や副作用の軽減が期待されます。

副作用について

主な副作用

患者様ご自身の細胞を用いて治療を行うため、副作用は比較的軽微です。
主な症状は、以下のとおりです。

  • ワクチン投与部位の赤み・腫れ
  • 38度前後の発熱
これらは、お身体の免疫機能がワクチンに反応している好転反応と考えられていますが、個人差があります。

重篤な副作用について

これまでに重篤な副作用の報告はありません。
ただし、治療に際しては医師が状態を丁寧に確認しながら、十分に配慮して実施いたします。

臨床研究に基づく主な実績

当施設が提供する樹状細胞ワクチン療法をはじめ、自由診療として行われているがん免疫療法の治療効果については、現時点において標準治療に匹敵するほどのデータ(科学的根拠)は集まっておりません。

しかし、当施設をはじめ、国内外で多くの臨床研究や学術報告が行われ、期待される効果についての知見は蓄積されつつあります。

進行膵臓がんに対する臨床研究

東京慈恵会医科大学との共同研究により、外科手術が不可能と判断された進行膵臓がん患者様を対象とした「WT1樹状細胞ワクチンを併用した標準化学療法」において、「治療奏効率70%・病勢制御率100%」という成果が報告されました。