樹状細胞ワクチン療法往診での治療について

当施設の免疫療法は、原則として通院での実施をお願いしております。
しかし、通院が難しい特別な事情がある場合に限り、在宅でのワクチン投与についてご相談を承ることがございます。
詳しい内容や条件については、初回の医療相談時にご説明いたしますので、まずはお問い合わせください。
原則としてご自宅での実施となります。他医療機関への訪問対応は行っておりません。
免疫療法以外(点滴、処方等)の診療は承っておりません。
治療開始前の事前検査、ワクチン作製のための採血(アフェレーシス)、初回および最終のワクチン投与時は、当施設へのご来院をお願いしております。

治療の流れ

在宅樹状細胞ワクチン療法をご希望の場合でも、治療準備の各段階でご来院いただく必要があります。
具体的には、事前の検査、ワクチン作製に必要な採血(アフェレーシス)、そして安全性確保の観点から、ワクチンの初回および最終投与は当施設での実施となります。
以下の流れに沿って、治療を進めてまいります。

01. 医療相談(無料)

初回の医療相談は、ご来院またはオンライン(Zoom)にて承っております。
ご本人様はもちろん、ご家族のみでのご相談や、ご本人以外の方のご同伴も可能です。
ご予約は、下記のお電話または予約フォームよりご連絡ください。

お電話でのお問い合わせ

03-5413-7920
月曜〜金曜 9:00〜17:00
休診日:土曜・日曜・祝日

ご予約当日までにご準備いただきたい資料

  • 現在治療を受けている医療機関からの紹介状(診療情報提供書)または、がんの診断から現在までの治療経過(薬剤名を含めてご記載ください)
  • 30日以内の血液検査結果
  • 医師へのご質問事項
  • その他、当施設様式の問診票なども事前にご案内いたしますので、あわせてご記入ください
上記の資料が揃っていなくても、医療相談は可能です。まずはお気軽にご相談ください。

02. 各種検査・リキッドバイオプシー・治療計画

血液検査・画像検査などを通じて、患者様のご状態を確認し、樹状細胞ワクチン療法が実施可能かを判断します。すべての検査結果がそろい次第、医師が治療可否を確認し、患者様お一人おひとりに合わせた治療計画を作成いたします。
ご来院による検査が必要です。
ネオアンチゲン樹状細胞ワクチン療法では、これらの検査に加え、がんの遺伝子情報を解析する「リキッドバイオプシー(液体生検)」を実施します。この検査により、患者様のがんだけが持つ「ネオアンチゲン(がん抗原)」を特定します。特定には約2週間を要します。

03. アフェレーシス(成分採血)

治療用ワクチンの作製に必要な細胞を、約2時間かけて採取します。アフェレーシスという特殊な方法を用いるため、当施設までご来院が必要です。
細胞の採取後、速やかに培養を開始し、約2週間後にワクチンが完成します。

04. 治療(ワクチン投与)

2〜3週間ごとに1回、当施設の医師がご自宅へ訪問し、皮内注射によるワクチン投与を行います。
安全性の観点から、初回と最終回の投与は当施設にご来院いただいて、実施いたします。
ワクチン投与は、1クール5回〜7回程度となります。

治療スケジュール(1クール7回投与の場合)

樹状細胞ワクチン療法では、2~3週間に1回のペースで、皮内注射によるワクチン投与を行います。
アフェレーシス(成分採血)と初回投与、および最終(7回目)の投与はご来院をお願いしておりますが、それ以外の回については、在宅での投与についてご相談いただくことが可能です。

基本的には7回投与で1クールとなりますが、投与回数やスケジュールは患者様の状態によって異なります。
往診での治療スケジュールイメージ往診での治療スケジュールイメージ

在宅免疫療法のよくあるご質問(FAQ)