
メラノーマ(悪性黒色腫)は、皮膚のメラニン色素をつくる細胞(メラノサイト)ががん化することで発生する皮膚がんの一種です。皮膚のほくろやシミに似た見た目で現れることが多く、早い段階からリンパ節や内臓へ転移しやすいため、悪性度の高いがんとされています。
症状としては、黒や茶褐色の斑点・しこりの変化(左右非対称、色むら、拡大など)が見られ、早期発見と初回の適切な外科手術が非常に重要です。
治療は、がんの広がりや転移の有無によって異なります。転移がなければ病変部を外科的に切除し、リンパ節転移があればリンパ節の廓清手術を行うこともあります。再発予防や進行例には、化学療法や免疫チェックポイント阻害剤などの薬物療法が検討されます。
当施設では、患者様の病状や治療歴に応じて、治療効果の向上や副作用を抑えることを目的とした免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の活用をご提案しています。身体への負担を抑えながら、がんと向き合う力を高める治療としてご相談いただけます。
樹状細胞ワクチン療法について
当施設が提供する「樹状細胞ワクチン療法」は、患者様ご自身の細胞を使い、がんと闘う力(免疫)を高めることを狙う免疫細胞療法です。化学療法などと併用することで、相乗効果が期待されます。
樹状細胞ワクチン療法を見る
治療の対象となる方
当施設では、現在の治療状況やお身体の状態に合わせて、それぞれの患者様にとって「いま必要な治療」を一緒に考え、ご提案しています。
早期がん、経過観察中の方には、標準治療を支える併用療法や、再発予防を目的とした治療をご案内しています。
早期がん・経過観察中の方
遺伝子情報に基づく「オーダーメイド治療」など、新たな選択肢を一緒に探っていきます。
再発転移・進行がんの方
治療の流れ
まずはご相談ください。患者様のこれまでの治療経過や、今後のご希望について、医師が資料をもとに丁寧にお伺いします。
各種検査、アフェレーシス(成分採血)、治療(ワクチン投与)という流れで治療を行います。
治療の流れ