
甲状腺がんは、のどぼとけの下にある「甲状腺」に発生するがんで、多くはしこりとして発見されます。初期には自覚症状がないことも多く、健康診断や人間ドックで偶然見つかることも少なくありません。
進行すると、のどの違和感や声のかすれ(嗄声)、飲み込みにくさ、呼吸のしづらさなどの症状が現れることがあります。甲状腺がんには、乳頭がん・濾胞がん・低分化がん・髄様がん・未分化がんなど複数のタイプがあり、進行スピードや治療方針も異なります。
治療の基本は手術で、がんの広がりに応じて甲状腺全摘または片葉切除(甲状腺の左右どちらかの切除)を行います。状態によっては、リンパ節や周辺組織の切除、放射線治療、ホルモン療法なども併用されます。
当施設では、患者様のご状態や治療歴に応じて、標準治療と併用可能な免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)をご提案しています。再発予防や治療効果の向上を目指し、身体への負担が少ない治療の選択肢としてご相談いただけます。
樹状細胞ワクチン療法について
当施設が提供する「樹状細胞ワクチン療法」は、患者様ご自身の細胞を使い、がんと闘う力(免疫)を高めることを狙う免疫細胞療法です。化学療法などと併用することで、相乗効果が期待されるケースもあります。
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治療の対象となる方
当施設では、現在の治療状況やお身体の状態に合わせて、それぞれの患者様にとって「いま必要な治療」を一緒に考え、ご提案しています。
早期がん、経過観察中の方には、標準治療を支える併用療法や、再発予防を目的とした治療をご案内しています。
早期がん・経過観察中の方
遺伝子情報に基づく「オーダーメイド治療」など、新たな選択肢を一緒に探っていきます。
再発転移・進行がんの方
治療の流れ
まずはご相談ください。患者様のこれまでの治療経過や、今後のご希望について、医師が資料をもとに丁寧にお伺いします。
各種検査、アフェレーシス(成分採血)、治療(ワクチン投与)という流れで治療を行います。
治療の流れ