
尿管がんは、腎臓と膀胱をつなぐ尿管に発生するがんで、多くは尿路に広く分布する「移行上皮」に由来する移行上皮がんです。
早期には自覚症状がほとんどなく、健康診断や他疾患の検査中に偶然見つかることがあります。進行すると、血尿や脇腹の痛み、水腎症(腎盂から尿管にかけての部分が拡張すること)などの症状が見られる場合があります。
治療は、がんの進行度や位置に応じて異なりますが、基本は腎臓・尿管・膀胱壁の一部を一括で切除する「根治的腎尿管摘除術」が選択されます。早期で病変が限局している場合は、部分切除や内視鏡治療が検討されることもあります。
当施設では、患者様の治療歴やご状態に応じて、標準治療と併用可能な免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)をご提案しています。再発予防や治療効果の向上を目的に、患者様に寄り添った治療選択をサポートしています。
樹状細胞ワクチン療法について
当施設が提供する「樹状細胞ワクチン療法」は、患者様ご自身の細胞を使い、がんと闘う力(免疫)を高めることを狙う免疫細胞療法です。化学療法などと併用することで、相乗効果が期待されます。
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治療の対象となる方
当施設では、現在の治療状況やお身体の状態に合わせて、それぞれの患者様にとって「いま必要な治療」を一緒に考え、ご提案しています。
早期がん、経過観察中の方には、標準治療を支える併用療法や、再発予防を目的とした治療をご案内しています。
早期がん・経過観察中の方
遺伝子情報に基づく「オーダーメイド治療」など、新たな選択肢を一緒に探っていきます。
再発転移・進行がんの方
治療の流れ
まずはご相談ください。患者様のこれまでの治療経過や、今後のご希望について、医師が資料をもとに丁寧にお伺いします。
各種検査、アフェレーシス(成分採血)、治療(ワクチン投与)という流れで治療を行います。
治療の流れ