
肝臓がんは、肝臓に発生するがんの総称です。このうち、肝臓の主な細胞である肝細胞ががん化したものを肝細胞がんと呼びます。初期には自覚症状が出にくく、定期健診や他の疾患の検査中に見つかることも少なくありません。
肝臓がんの発症には、肝炎ウイルスや肝硬変などの慢性疾患が関わることが多く、リスクのある方は定期的な検査が重要です。治療法としては、手術、局所療法(ラジオ波焼灼など)、薬物療法(分子標的薬など)があります。肝臓がんは手術などを行っても再発しやすいため、再発予防の観点からも多角的なアプローチが必要です。
当施設では、標準治療と合わせて、治療効果の向上や副作用を抑えることを目的とした免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の活用をご提案しています。患者様の治療歴やお体の状態に合わせた、最適な治療選択をサポートします。
樹状細胞ワクチン療法について
当施設が提供する「樹状細胞ワクチン療法」は、患者様ご自身の細胞を使い、がんと闘う力(免疫)を高めることを狙う免疫細胞療法です。化学療法などと併用することで、相乗効果が期待されます。
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治療の対象となる方
当施設では、現在の治療状況やお身体の状態に合わせて、それぞれの患者様にとって「いま必要な治療」を一緒に考え、ご提案しています。
早期がん、経過観察中の方には、標準治療を支える併用療法や、再発予防を目的とした治療をご案内しています。
早期がん・経過観察中の方
遺伝子情報に基づく「オーダーメイド治療」など、新たな選択肢を一緒に探っていきます。
再発転移・進行がんの方
治療の流れ
まずはご相談ください。患者様のこれまでの治療経過や、今後のご希望について、医師が資料をもとに丁寧にお伺いします。
各種検査、アフェレーシス(成分採血)、治療(ワクチン投与)という流れで治療を行います。
治療の流れ